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すご塾学生記者クラブ
取材レポート
株式会社マクロミル
代表取締役会長兼社長 杉本 哲哉
どこの大学を出たかではなく、どのような学生時代を過ごしたかで差が付くと思います
代表取締役会長兼社長 杉本 哲哉
株式会社マクロミル
代表取締役会長兼社長
杉本 哲哉
早稲田大学卒業。リクルートを経て、2000年1月に株式会社マクロミルを設立。 2004年1月 東証マザーズ、翌2005年4月 東証一部上場を果たす。 2005年、アントレプレナー・オブ・ザ・イヤーJAPAN2005にて日本代表受賞。
なぜこのビジネスモデルで起業したのですか?

  「マーケティング・リサーチ」の分野に注目したのは、リクルートの新規事業開発室という部署にいた時、何度かアンケートを発注する立場になったことがきっかけでした。当時から調査会社は多く存在していましたが、使い勝手のよい調査サービスはありませんでした。
  まず、料金が高い。当時のマーケティング・リサーチの相場は1票1万円、300人分のサンプルを集めると300万円もかかりました。また見積もりを取っても、明細は分からず、集計や分析を依頼すると料金が変わる。一体いくらかかるのか分からない。手軽に頼める料金体系ではありませんでした。また、結果が出るまでにとても時間がかかった。郵送調査だと1、2ヶ月かかります。例えば、自社のホームページをリニューアルしたら、すぐに反響を調べて改善したい。それなのに結果がわかるまでに2ヶ月も経ってしまったら遅すぎる。
  ビジネスのスピードはどんどん早くなっていたのに、調査サービスは対応できていないと感じました。それで、飲食店のように「早い」「安い」「旨い」、調査サービスができないかと考えた結果、インターネットを活用して調査工程を徹底的にシステム化すれば、もっと使い勝手のよい、時代に合ったサービスを企業へ提供できるのではないかと考えました。ネットリサーチのビジネスモデルを思いついてからは、一刻もはやく起業しようと、2000年に起業しました。
これからのビジョンはありますか?

  残り続ける会社にしたい。一過性ではなく、形を変えながら生き残っていける会社にしたいです。マクロミルは、マーケティングにITをもちこんでイノベーションを起こしていこう、という理念でビジネスを展開しています。
  今は、「マーケティング・リサーチ」の領域をやっていますが、マーケティングは調査だけではない。これまで培ってきたノウハウをベースにしながら、セールスプロモーションや他のマーケティング領域も視野に、時代に合ったビジネスを創造しながら成長し続けて、これから先にも残る会社にしたいと思っています。
学生に何かメッセージをお願いします

  学生時代は、学生にしか出来ないことにフォーカスを当てて行動するべきです。恐らく、今の学生の世代は定年70歳ぐらいになっているはず。社会人になってから50年近く働くことになるわけです。社会人になればまとまった休みはなかなか取れない。2ヶ月もの夏休みを使って何かに熱中できるのは大学生のときだけです。ただ単に遊ぶだけでなく、バイトするだけでもなく、「学生らしいこと」に取り組んでほしいですね。どこの大学を出たかでは、そう大差はつかないけれど、どのように学生時代を過ごしたかでは差が付くと思います。
  あとは三度のメシより好きなこと、一日中やっていても苦痛じゃないことを見つけることですね。それは旅行でも何でもいいです。毎日本を読む事でもいいと思います。車が好きな人が車の運転で食べていけたら天職ですよね。好きなことを仕事に出来たら人間はとても幸せだし、夢中になれることは、力も発揮できる。自分は何が好きなのか、将来何がしたいのかしっかり考える時間をもってほしい。「なぜその仕事をしたいのか」を熟考しないで就職してしまうから、3年で辞めてしまう若者が多いのではないでしょうか。
<取材/高橋 一也>